私がはまり込んだ奨学金地獄
こんにちは! 源氏山楼のよいこです。
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私はこれを読んで、かつて自らが経験した借金地獄のことを思い出しました。
私が育った家庭は貧乏でした。
父親は何の仕事をしているのかよく分からず、母親は内職をしていました。
小3のときに母が出て行って、姉と妹とともに父のもとで暮らすようになりました。
当然大学の資金を親に出してもらうことはできません。姉は暗黙の了解的に奨学金の貸与を受けて大学に進学しました。
だから私も、奨学金を借りることを当たり前の流れとして実行しました。
某有名奨学金制度では、借りられる額が何パターンかありましたが、私は一番高い額を、無利息と利息付き両方、めいっぱいで申し込みました。
申し込みしても選考があったけど、見事通過し、貸与を受けることができました。そのときの私は、選考に受かったことに対する誇りと、金を得られることの喜びで満ちていました。
私が進学したのは私立大学です。勉強は得意だったので、今思うと国公立も狙えなくはなかったのですが、当時はチャレンジする気にはなりませんでした。
母親が居なくて、家のことを自分で行わなければならない生活。
受験の年に学校の先生が言う「時間はみんな平等にあるんだ」。
あの言葉が大嫌いでした。
掃除も洗濯もいつのまにかやってもらえて、いいタイミングで勝手に食事が出てくる、
そんな環境にいる子どもと、片親の子どもの時間が平等であるはずがありません。
金持ちは安い国公立を狙う余裕がある。貧乏は悪い条件しか与えられず、ますます貧乏になっていく。
それでも地元の私立ではトップの大学に進学しました。
友達はいなかったけど、勉強が楽しかった。
ちょうど2年が終わったころ、転機が訪れました。
友達に誘ってもらった飲み会で、「名古屋よしもと」の芸人さんと一緒に飲んだのです。
もともとお笑いは好きだったけど、芸人さんの生のトークには衝撃を受けました。
最高に面白すぎる!
私はその日以来、芸人さんのことが頭から離れず、あんなに楽しかった大学の勉強も、手がつかなくなりました。
一か月後に大学に退学届を提出し、お笑い養成所である「ワタナベコメディスクール」に願書を提出しました。
かなりの額の奨学金を借りていたので、私立大学の学費を払ってもまだ金がたっぷり余っていました。
大学をやめて、大学に通うために借りた奨学金で、コメディスクールの学費と上京資金をまかないました。
それでもまだ金が余っていました。
お笑い養成所はとても楽しいところでした。
どうせなら思いっきりお笑いのネタを考えたいと思ったので、バイトをせずに創作時間を確保しました。
バイトをしなくても、奨学金の余りがたっぷりあったから…。
二か月で底をつきました。
大学を辞めた時点でもう返済は始まっていました。
たしか毎月2万5千円ほど、奨学金の返済として口座から引き落とされていました。
普通にバイトを始めたけど、一人暮らしをしながらこの額を返済していくのは、だんだんと無理になってきました。
足りない分を、カードと消費者金融でまかないました。
奨学金を返すために、カードでキャッシングして、カードのキャッシングを返すために、消費者金融…
このくり返しでした。
大学を辞める前、21歳の私の口座には、奨学金として借りた金がたくさんたくさんありました。
芸人さんとの飲み会という、一夜の楽しい出来事で舞い上がってしまった女子大生には、その金を管理する能力なんてありませんでした。
あのとき、もっと冷静になっていれば……
私は今、HuckleTV(ハックルテレビ) - YouTubeというフィールドで、新たな道を歩み始めました。
奨学金地獄にはまって、だいぶ遠回りしてしまった。
でもこれからは、よいこの酔いどれクッキング - YouTubeという、責任のある仕事に前向きに取り組んでいこうと思います。
そしていつか、失った時間を取り戻すんだ……
http://www.youtube.com/user/genjiyamarotv
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